2010年11月9日火曜日

北米の文教市場における、クラウド事業の競争激化:GoogleとMicrosoftの戦い

Googleが自社のクラウドソリューションである、Google Appsを文教市場に強く売り込んでいる、という情報。

先日の発表によると、Googleは既にOregon州, Iowa州, Colorado州さらにMaryland州加え、New York州に自社のGoogle Apps for Educationという製品を州全対のK-12(幼稚園から高校)の学校に一斉導入した事を明らかにしている。 

New York州だけでも、697カ所の学区があり、合計310万人の生徒、数十万人の先生を抱える大きな顧客である。これら全員にGoogle Appsが提供される、という内容の発表が先週行われている。 

ブログでの発表はここ

発表のタイミングも巧妙で、Microsoft社が発表した、米国各地の大学におけるLive@eduと呼ばれる、同社のクラウド製品の導入した記事を追っての発表である。Microsoftの導入した大学は、San Francisco State University, CSU Long Beach, University of Montana, and Washington University (St. Louis)等である。

文教関係における、オフィス関連製品のクラウド化というのは、そのメリットが認識されていく中、MicrosoftとGoogleの激しい市場獲得争いが展開されていく状況は今後も注目に値する。文教市場に自社製品技術を広く導入する事によって、結果的にビジネス業界に生徒が移っていく際に選択する技術に大きく寄与する、という事も戦略の大きな核として考えられている。

以前Appleが自社PC技術を文教関係に多く導入し、その市場を守っていったという歴史もある。
今度はクラウド市場でも同じ戦略が展開される事になるが、初期投資の少ないサービス事業であるため、かなり厳しい強壮になる事が想定される。