2013年1月26日土曜日

[#BigData #ビッグデータ ] ビッグデータの本質な価値はデータ分析より自動化にある、という考え方

ビッグデータの本質な価値はデータ分析より自動化にある、という考え方

記事=http://gigaom.com/2013/01/02/why-big-data-might-be-more-about-automation-than-insights/
投稿者=Derrick Harris, technology journalist
投稿日=1/2/2013

New York Times2012 年末の記事、" Sure, Big Data Is Great. But So Is Intuition."において、"ビッグデータバブル"の懸念が紹介されている。これは、人間が本来持っている経験や知見、ノウハウを犠牲にしてまで、ビッグデータの分析に依存する方向に社会に広がり始めている、という指摘である。

指摘の内容は、ビッグデータの到達しようとしているゴールは、データ分析の手法を"単純か"し、それを高速、かつ大量に処理する事が出来る、という点であるにも関わらず、まるで人間の能力を超えた高度な知識をもったソリューションとして扱う様な動きが見え始めている、という懸念である。この記事の作者である、Steve Lohr氏は、データ分析技術者という者は、決して人間の知識や経験を置き換える様な役割を持っているのではなく、単純にMapReduceのコードを書く事が出来る技術者である、という事をよく認識すべきである、と述べている。

ロボット工学に近い考え方を適用すべき、とも述べている。ロボットは、人間の行う作業を人間が到底行う事が出来ない速度と精度で行う事が出来るが、決して人間の高度な判断力を置き換える者ではない、という事である。

ビッグデータの活用の方法も、それをよく考慮し、導入する際も企業内の業務の中でも高速か、大量処理化を実現する工程には組み込みつつも、最終的な事業判断に於いては必ず人間の知見、経験を活かした上で結論を出すプロセスを通る事を主張している。

マシンに重たい仕事を任せる

最近この辺の問題が表面化した事例を紹介する。とあるイギリスの大学では、自然言語とマシンラーニングを利用したメディアリサーチの事例を紹介しているが、大量のニュース記事を人間がすべて読破しなくても、こういった技術を利用する事で全体の動向を分析する事が可能である事を研究している。ただし、この研究でも明らかになった事は、最終的に 分析の結果を理解し、わかりやすい分析結果を導きだすのは、研究者自身の判断である、という事であり、決してシステムの判断に依存している訳ではない。


とある法律事務所のケースでは、Recommind社の事例が紹介されている。このベンダでは、e-Discoveryの様な、弁護士が各々のケースで調査を行わなければいけない、何テラバイトもの情報を自動的に分析し、弁護士の作業効率を大幅にアップするPredictive Codingと呼ばれるソリューションを提供している。例えば、特定の裁判に関連するeメール、PDF、等をすべて網羅し、裁判に必要な情報の抽出を行っているが、その作業は、人間の行うより遥かに早い速度で処理を行う一方、やはり人間が介在した最終判断は必須である、と強調している。それだけ、人間の判断は、単なる機械的なBI嶽ではない高度な処理が存在し、まだそれは機械化出来ない時代である、という事である。


BeyondCoreというソフトウェア製品があるが、これも人間の独特な判断力を支援するBIツールであるが、最終的には人間の判断を支援するためのツールであることには変わらない。このツールの場合は人間が介在するプロセスは、最初の母体データのデータ設定、各種データの相関関係や条件を設定するステップ、さらに、最後のステップである分析結果を見て最終的な判断を下す段階である。その間のプロセスは、BeyondCoreLucidと呼ばれるエンジンがデータを深いレベルまで解析し、下記の様な相関関係図を表示し容易な判断を下せる様なデータ表示モデルを展開する。


顧客動向マーケティングの専門ベンダーである、ClickFox 社のCEO, Marco Pacelli氏は、この考え方を下記のように述べている。

「部屋の明かりがパッとついた時に、部屋にゴキブリが数匹発見される状況を考えてほしい。BigData分析は、ゴキブリを映し出す電気の役割。しかし、どのゴキブリを殺すかを決めるのは人間であるCEOの仕事。」

逆に、ビッグデータを導入する際には、改めて最終事業判断を迅速に行う事が出来るのかどうか、会社の中で見極める事の重要性を強調している。

問題を見つけたとしても、その対策を即座に行わなければ何もしないのと同じ、という事である。

アルゴリズムは決して人間を超えない

これらの例は、さらに実際にInternet上に存在するビッグデータの置かれている状況においては、さらに異なる取り組みを強要される。Eli Pariser氏の著作、"The Filter Bubble:  What the Internet Is Hiding From You." によると、インターネットに存在するサーチエンジンの裏にある広告事業に利用されるユーザプロファイル分析エンジンのアルゴリズムは、あまりにも単純で、人間が本来期待すべき高度な賢さが無く、我々の生活にさほど役立っていない、と主張している。確かにメールボックスに入ってくする広告メールは的を得ていない物も非常に多い。

こんな中で、人間はいつの間にかインターネットという物の持つ知識レベルを課題評価しているのでは、と感じる。考えてもみれば、インターネット上に存在する様々なアプリケーション(AWS, Instragram他)という物は、膨大な数のユーザに対して、かなり標準的なサービスを、 カスタマイズ出来ない条件で提供するモデルに徹しており、決してきめ細かい、という表現は出来ないはずである。

特にセキュリティや、信頼性、等ユーザの要求レベルの差異が大きい要求に対して、インターネットアプリがあまり対応出来ていない、というのはこういう背景がある、と考えるとごく自然に理解出来るはず。

人間とITを上手に融合する方法

最も理想的なモデル、というのは今後も発展を遂げて行くと期待されるが、当面は、ITによるデータ分析、そして人間による高度な判断力を組み合わせたソリューションがベストプラクティスになっていくもの、と想定される。コンシューマ向けの広告事業であろうと、企業内の事業判断を決めるプロセスに於いても、共通しているテーマである、と言える。

ビッグデータの可能性は、如何に人間が最終的に施す判断を迅速、そしてきめ細かにする事が出来る自動化の機能にある、と言える。ビッグデータの導入においては、この事をよく理解した上で戦略を策定する事が成功につながる、と言える。

Ippei Suzuki
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2013年1月24日木曜日

[#Cloud #クラウド ] 2013年のクラウド予測:第六弾:仮想化関連技術の2013年の予測:VirtualizationReview誌

My Big 5 Virtualization, Cloud Predictions for 2013

記事=www.virtualizationreview.com

投稿者=Elias Khnaser, CTO, Sigma Solutions

投稿日=1/07/2013

クラウド、仮想化技術に関する予測について、次の項目に分けて、2013年の動向について整理をしたい。

プライベートクラウド

今年は、プライベートクラウドが大きく成長する年になる事は間違い無し。特に、この辺の技術に関連した買収を2012年に行った、VMWare社、Microsoft 社等が自動化やクラウド管理(オーケストレーションと呼ぶ)の戦略を打ち出す事は明らかだし、Cisco等も動きが活発になる事が想定される。データセンタ業界全体のニーズとして、IaaSレベルでの自動化やオーケストレーション技術を利用した運用に投資をかけてくるもの、と考えるからである。また、VMWareMicrosoftのプライベートクラウド戦略は、一通り仮想化技術の導入を終了したエンタプライズをターゲットに、今度はその上にプライベートクラウドソリューションを導入する内容に集中するもの、と考える。

コンバージド•インフラストラクチャ(Converged Infrastructure)

VCEの提供するVBlockIBMの推奨するPureSystemsNetAppの進めるFlexPod等、複数のITコンポーネントを統合してターンキーのシステムとして提供するConverged System事業はエンタプライズ業界に広く受け入れられるようになる、と考える。その最も大きな要因は、自分でコンポーネントを一つ一つ組み合わせてシステム構築する労力と比較してこういった統合システムの方が格段にアジリティ面、スピード面、サポート面等で優れている事が理解される、という点である。特にインフラの仮想化に続いて、クラウド化が必要になってくるとますますインフラシステムが複雑化するため、完成度の高いシステムの必要性が高まってくるためである。

SDN(Software Defined Network)

まだ新しいキーワードであるため、今年はまだ市場での普及は思ったほど広がらない、と考える。仮想化技術が過去に通ってきた道と同じように市場からの理解を得るまで、しばらく市場からの抵抗が続くのが今年の読みである。また、仮想化技術のように、VMWareが独占的な市場をつかむ、という様な動きも考えられない、と言える。むしろ、CiscoMicrosoftJuniper、等の大手がそれぞれ活発な動きを見せるものとして考えられる。

パブリッククラウド

IaaS単独としての事業モデルではなく、その上の業務アプリやサービスをパブリッククラウド上で提供する、もしくはハイブリッドクラウドとして提供する動きの方が中心になるもの、と考える。例えば、Unified Communication等は、パブリッククラウド上での通信サービスはさらに発展しつつも、On-Premiseでもアプリケーションの一部を稼働させる様な混在環境がサービスとして展開される事になると思われる。

エンドユーザコンピューティング

企業に於けるIT利用の高度化が、デスクトップ仮想化、モバイルデバイス管理、モバイルアプリケーション管理の3つの面で展開されて行く、と考える。この市場で最も有利なポジションにいるのがCitrixであるが、VMWare等は、恐らくいくつかの買収を通して急激に追いつくもの、と思われる。デスクトップ仮想化技術の整備として、VMWareTeradici社を買収する可能性が 高い、と予測する。また、Ciscoも同様の動きでEricom社を買収する可能性もある。

ビッグデータ分析事業

ビッグデータ分析市場は今後成長する、と信じている。特にこの技術から得られる革新はかなり業界に影響を与えるポテンシャルを持つためである。2013年は関連するベンダーが成長を遂げ、より使いやすく、より一貫性のあるソリューションが登場し、エンタプライズでもSMBでもメリットの出るソリューション事業になる、と期待している。

買収動向

CiscoHPが継続的に買収戦略を進めるもの、と予想する。Ciscoが最もターゲットにしているのはCitrix社であるが、NetAppの買収も多いに想定出来る。HPは逆に2つ、もしくは3つの会社に分離する事が予測される。EMCは自社のストレージ事業を強化する目的でネットワーク系ベンダーを買収する事が考えられる。Arista Networksが最有力候補であるが、Brocadeも考えられる。VMWareの買収戦略は自社の弱点でもある、MDMベンダーの買収にあると考えられ、ターxゲットとしてOpenPeakAirWatch等があげられる。

もし、Citrixが買収されなければ、同社にとっては静かな年になる、と想像する。もし独自に買収をするとなれば、恐らくクラウド関連技術、もしくはSDN関連のベンダーになる可能性が高い、と言える。

2013年1月18日金曜日

[#Cloud #クラウド ] 2013年のクラウド予測:第五弾:クラウドエコノミクス図解

記事=www.cloudtweaks.com

投稿者=cloudtweaks

投稿日=12/27/2012

クラウドコンピューティング市場のサイズは人によって様々な数字が登場している。Bloomberg誌のレポートによると、2020年には$2700億ドル市場に達する、と述べている一方、Forrester$2410億ドルになる、と予測している。

次の一連グラフや表は、VMWare社やCloudTweaks誌、IDG EnterpriseIDCから公表されているデータをベースにCloudTweaks誌がまとめたもの。

クラウドの規模

Forrester誌は、来年は$550億ドルに達する市場規模が2020年には、その4倍の$2400億ドル市場に達する、と予測。これだけの成長が期待出来る事の背景には、クラウドが一部のWeb2.0SNS系の業界嶽ではなく、IT業界全体に浸透していく事が想定されている事に加え、着実に ITソリューションのモデルとして定着する、という事が見えてきている、という事が言える。特に、 エンタプライズ業界での利用についても、当初の疑問視していた意見はかなり減り、明確な利用形態が確立されている、という事が言える。

VMWareの調査によると、今後5年間の間にクラウドへの移行は重要な要件になると答えているITマネージャの国別比率。中国と日本等のアジア諸国での高い比率が特徴的。

 

IDC Researchによると、クラウドに関連した職種の募集は順調に成長している。確実にクラウドがIT市場に定着しているかどうかを計る指標の一つである、と言える。

 

どのようなクラウドが一番利用されているのか?

 

IDG Enterpriseの調査によると、企業の規模を従業員1000人以下/以上に分類し、さらに現在と18ヶ月後とでクラウドの利用状況/予測のアンケート集計を行った結果、全体的なクラウド利用の動向として、プライベートクラウドの利用が現在多いが将来的にはパブリッククラウドへの移行が促進される、という事が判明。プライベートクラウドが一時的な利用に留まる可能性が高くなっている。一方、ハイブリットクラウドの利用を通して、共存する環境も今後伸びる事も明らかに。


クラウド業界がどの方向に向かっているのか

IDGの同じ調査によると、クラウドを利用しない、というIT責任者はかなりマイノリティになりつつあり、一方、クラウドをほぼ全面的に利用する企業は6割を超える、という大きな比率を示している。

 

国別に、IT予算全体の中に於けるクラウド技術の予算を比較したもの。先進国よりは、経済成長国でのクラウドの利用比率が高い、という点が特徴的。また、日本でのクラウドの利用比率も大きい事も特徴的である。



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