投稿者=cloudtweaks
投稿日=12/27/2012
クラウドコンピューティング市場のサイズは人によって様々な数字が登場している。Bloomberg誌のレポートによると、2020年には$2700億ドル市場に達する、と述べている一方、Forresterは$2410億ドルになる、と予測している。
次の一連グラフや表は、VMWare社やCloudTweaks誌、IDG Enterprise、IDCから公表されているデータをベースにCloudTweaks誌がまとめたもの。
クラウドの規模
Forrester誌は、来年は$550億ドルに達する市場規模が2020年には、その4倍の$2400億ドル市場に達する、と予測。これだけの成長が期待出来る事の背景には、クラウドが一部のWeb2.0やSNS系の業界嶽ではなく、IT業界全体に浸透していく事が想定されている事に加え、着実に ITソリューションのモデルとして定着する、という事が見えてきている、という事が言える。特に、 エンタプライズ業界での利用についても、当初の疑問視していた意見はかなり減り、明確な利用形態が確立されている、という事が言える。
VMWareの調査によると、今後5年間の間にクラウドへの移行は重要な要件になると答えているITマネージャの国別比率。中国と日本等のアジア諸国での高い比率が特徴的。
IDC Researchによると、クラウドに関連した職種の募集は順調に成長している。確実にクラウドがIT市場に定着しているかどうかを計る指標の一つである、と言える。
どのようなクラウドが一番利用されているのか?
IDG Enterpriseの調査によると、企業の規模を従業員1000人以下/以上に分類し、さらに現在と18ヶ月後とでクラウドの利用状況/予測のアンケート集計を行った結果、全体的なクラウド利用の動向として、プライベートクラウドの利用が現在多いが将来的にはパブリッククラウドへの移行が促進される、という事が判明。プライベートクラウドが一時的な利用に留まる可能性が高くなっている。一方、ハイブリットクラウドの利用を通して、共存する環境も今後伸びる事も明らかに。
クラウド業界がどの方向に向かっているのか
IDGの同じ調査によると、クラウドを利用しない、というIT責任者はかなりマイノリティになりつつあり、一方、クラウドをほぼ全面的に利用する企業は6割を超える、という大きな比率を示している。
国別に、IT予算全体の中に於けるクラウド技術の予算を比較したもの。先進国よりは、経済成長国でのクラウドの利用比率が高い、という点が特徴的。また、日本でのクラウドの利用比率も大きい事も特徴的である。