2010年2月20日土曜日

新しいクラウド統合ベンダー:Makaraの登場: 今度はMark Andreessen氏のお墨付き

Marc Andressen出資の新規クラウドベンダー、Makara社の発進
 
クラウドインテグレーション系のアプリケーションやサービス事業が多く登場している今日、Marc Andreessen氏(Netscape社)、Ben Horowitz氏(Opsware社)の運営するVenture Capitalが投資をした、という事で話題を集めている。
 
Makara社は、元は両氏が昨年6月に起業した、webappVMという会社が名前を変えたもので、今回の発表で製品の概要、機能などが明確になってきている。 
 
 

Makara offers an application management tool for virtual environments that sits on top of the hypervisor and under the application stack, making it flexible and easy to port across cloud and virtual environments. CEO Isaac Roth and CTO Tobias Kunze Briseno compare their approach to a “capsule” that encloses the application, allowing developers to provision apps across clusters or even move between cloud providers.

Makara says its Cloud Application Platform supports Java, Flex, PHP, JBoss and Tomcat applications, and can run on Amazon EC2, Rackspace Cloud, Terremark vCloud Express, VMware ESX, VMware Workstation, VirtualBox and Xen.

同製品は、仮想環境におけるアプリケーションを、複数のクラウドや他の仮想化環境に移動できるアプリケーション管理プラットホームを提供する。  Java、Flex、PHP、JBoss、Tomcatアプリケーションをサポートし、Amazon EC2、Rackspace Cloud、Terremark vCloud Express、VMWare ESX、VMWareWorkstation、VirtualBoxやXen等が対象プラットホーム。  具体的なイメージとしては、アプリケーションに何らかのラッパーをつけ、カプセル化する事によってプラットホーム間の移動が可能になる、と説明している。 
 
価格は、開発者バージョンとエンタプライズバージョンが存在し、それぞれ価格も発表されている。 エンタプライズバージョンは、一ノードあたり、$2250〜$3000程度。 
 
こういったラッパー技術を利用したクラウド間のアプリ移行ツールは非常に数が増えているが、現実的に汎用性のあるものを探すのが難しい。  言語仕様、関連インタフェース(DB、通信、等)、性能関連の課題、等アプリケーション本体以外の課題が存在するため、複雑化するのである。 
 

2010年2月19日金曜日

ゲームの世界: 結構性能や可用性については真剣勝負なのだ:FarmVille社CEOとのインタビュー=>

FarmVilleが7500万ユーザ環境をどの様に対応しているのか
FarmVilleのCEOであるLuke Rajlich氏とのインタビューを通して、FarmVille社が如何に急激なユーザ成長に対応していったかを説明している。 
FarmVilleは、サービスを開始して4日目で100万人、60日目には1000万人のユーザ規模に急成長している。 発足当時、世間で一番ユーザ数の多いゲームは高々50万人程度。 現在、発足9ヶ月目にして、同ゲームは同時利用者の平均が2800万人、合計7500万人のユーザに達している。  事実上、世界最大のゲーム、世界最大のウェブプラットホームになる。 
そのような状況の中、同社はLamp Stackを利用して開発されたコアをオープンソースを中心としている。
FarmVilleは、そのプログラムの性格上、次のような特徴を持っている。
1)  他のFacebook、Googleアプリケーションと比較して、Readに対するWriteの比率が著しく高い(Read:Write=3:1)
2)  新しい機能を追加すると、利用者の急増が大きく、場合によっては50%跳ね上がる事があり、この対応が非常に重要になってい来る。
3)  Facebookプラットホームの上で稼動するため、性能上の課題が大きい。  この問題を解消するために、Facebookのデータを大量にキャッシュする方式を採用している。 FarmVilleとFacebook間で行われるデータ通信はピーク時には3Gb/秒+キャッシュ間通信で1.5Gb/秒が加わる。 
4)  オープンソースを積極的に採用:
    a)  警報: nagios
     b)  監視:  munin
     c)  構成管理:  puppet
     d)  システム状況:  Facebook DB、Memcache 
5) ゲームを構成するすべてのコンポーネントに障害が発生しうる事を認識し、その障害がシステム全体に影響を与えないようにするために、各コンポーネントを独立化する。
 
ゲームという固有の世界ではあるが、クラウドアプリケーションの中でも特にLatency(遅延)や障害に敏感な正確を持つこの業界でのソリューションはかなり真剣に取り組んでいる状況が分かる内容で在る。 
 

2010年2月17日水曜日

Share PointデータをGoogle Appsに移行するツール:クラウドが氾濫する2010年、こういったツール増えそうな気配です

LTech社がMicrosoft SharePointドキュメントをGoogle Appsへ移行するツール、CloudMoveを発表
LTech Cloud Moveという新製品は、Share Pointで生成したドキュメントとGoogle Appsに移行するツールとして発表されている。
価格はユーザ単位で、一人当たり 年間$10から開始。
クラウドが氾濫する2010年はこういったツールが多く登場する市場にもなる。 
 

Cisco、NetApp、VMWare社が共同で最適化されたシステム構築コンサルを24時間サポートで提供:プライベートクラウドを作りやすくする戦略

Cisco、NetApp、VMWare社のパートナーシップ強化、アーキテクチャの拡張
3社は、Secure Multi-Tenancy Architectureと称して、仮想化環境を進めるデータセンタ向けにインフラとアプリケーションをテナント毎に明確に分離できる仮想環境アーキテクチャを発表した。  さらに、顧客ニーズはサポートの厚さに集中している、と認識し、24時間体制のサポートサービスを3社が共同で提供する事としている。  
 
このアーキテクチャは、次の製品がベースになっている。
  • Cisco Nexus Series Switches
  • Cisco® Unified Computing System
  • NetApp FAS storage with MultiStore
  • VMware vSphere and vShield Zones
この製品の組み合わせによるアーキテクチャは3社の間でテストが行われており、稼動の保証だけではなく、性能やセキュリティの最適化などの保証もされている点で優位といえる。 
 
クラウド環境は何せ複数のベンダの技術を組み合わせることによって成立するため、最適化されたシステムを構築するのは、多くの経験と時間が必要になる。 パブリッククラウドの場合は問題にならないが、プライベートクラウドの場合はのこのノウハウを如何に導入するかが課題となっており、こういった複数企業のコラボレーションによるサービスの意味が出てくる、と思われる。 
 
当然、価格を維持するための戦略として有効になる、という事も十分に想定可能。
 
http://virtualization.com/featured/2010/01/28/cisco-netapp-and-vmware-expand-collaboration/?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+Virtualizationdotcom+%28Virtualization.com+-+Your+number+1+virtualization+resource%21%29
http://virtualization.sys-con.com/node/1265105?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter

2010年2月16日火曜日

日本がアジアでSaaS市場の伸びでトップを走る、というレポート:でもSF.comとGoogleのおかげ。 それじゃいけないだろう!みんながんばりましょう!

Springboard Research社の調査によると、アジア諸国の中で、日本の市場が最もSaaS市場の成長が著しく、今後も年間24%の成長を見込んでいる、と報告している。
 
この成長規模は日本の他の産業をも大きく引き離している数字である。 
 
興味深いのは、この成長を支えているのは、GoogleとSalesforce.com、という2つの外資系企業である、という事。  当然、日本郵政がSalesforce.comの大規模導入を決めた事が大きな起点になっている。 
 
きっかけはどうであれ、SaaS市場、ひいてはクラウドコンピューティングの市場の認知度が高まるのは非常にいい事と評価している。 日本が引き続いてアジアをリードする牽引役になる事を期待したい。 
 
しかしながら、今後の成長は外資系の技術に頼ることなく、日本独自の技術が育つ事を祈るばかり。  日本独自の技術を育てるためのツールとして海外(殆どUSの技術)を利用するのは全然問題ないと思うが、最終的に製品/サービスとして打ち出すのは日本の看板をもって行う事が重要だと考える。 
 
そのためにも、今後のクラウド技術の焦点は、表面的なサービスを提供するベンダーとのお付き合いではなく、その下の様々な高速化、自動化、セキュリティ、高集約化、等を実現する管理ツールなどの技術、(オープンソースも多い世界です)について注目すべき、とここで提言したい。 
 
日本には紹介されないケースが多いけれど、実は、この層、結構厚いのです。
アメリカではベンダーの数がかなり多く、かなり競争も激しいので開発規模も相当進んでいるのが現状なのです。 
 
http://software.tekrati.com/research/10691/

2010年2月14日日曜日

世界中のクラウドの性能比較を単純なデータダウンロードで実施、興味深い結果が。

CloudHarmony.comというサイトが2ヶ月間かけて実施したテストの結果。
同サイトは、世界115カ国に散らばっている1,100人のユーザに対して、1MBのデータを夫々26箇所のクラウドサービスからダウンロードをしてもらう、という至極単純な作業を行った、というのがテストの中身。 
 
接続の遅い状況や、一日に一回だけのテスト、という条件付けを誌ながら、絞りこんだ結果の中から、合計で1300回のテスト結果を集計した。ぜんたいの6割がUSで行ったテスト。 
 
北米で行ったテスト結果は次の通り:
アメリカのAmazon EC2の上にイギリスのクラウドベンダーである、Linode社、Flexiscale社、がトップを飾っている点が非常に興味深い。
 
他にもCDNでのテスト、Pingdomのですと等、色々行っており、面白い結果が出ている。 
 
単純でありながらも、実ユースにあったやり方で評価をする、というのはある様でなかったので新鮮な気持ちで記事を読む事が出来る。 
 
このテスト、実際に走らせる事が出来る。
興味のある人は次のサイトにどうぞ。
 
ちなみに、CA州からの結果で一番地元のAmazon EC2の性能が著しく悪い、という結果が出ている。
 
 
 
 
Ippei Suzuki
VP of Technology Group
Takenaka Partners
801 S. Figueroa St., Suite 620,
Los Angeles, CA 90017
tel: (714) 930-5000
 

2010年2月11日木曜日

アメリカ政府のクラウド:NASAが科学技術系のアプリケーションをクラウド化、HPCクラウドの事例として注目

qNASAの政府の進めるクラウド技術の採用に対して積極的に動き出した。 
NASAは、同省のエンジニアが利用するモデリングやシミュレーションのアプリケーションをクラウド上で運用するクラウドシステムの開発をParabon Computation社という会社に$600,000で発注した。
最初のアプリケーションは、気候シミュレーションアプリケーションである、との事。
Parabon Computation社の分析によると、NASA内のサーバ環境のCPU利用率10~20%、と非常に低く、これを改善するためにクラウド化は非常に有効であるとコメント。
NASA内で利用しているアプリケーションのクラウド化だけではなく、NASA内のアプリケーション開発環境もクラウドに搭載するPaaS環境の提供も計画に入っている。
NASAのクラウド化の大きな特長は、大量のデータの高速演算を要求するアプリケーションが多い、という点にあり、いわゆるHPC(High Performance Computing)アプリケーションのクラウド化、という動きの代表になる。
本案件が成功すると、他にもHPCアプリケーションを多く抱える政府省庁(国防省、等)が関心を示し、動き出す事が期待される。