2010年2月16日火曜日

日本がアジアでSaaS市場の伸びでトップを走る、というレポート:でもSF.comとGoogleのおかげ。 それじゃいけないだろう!みんながんばりましょう!

Springboard Research社の調査によると、アジア諸国の中で、日本の市場が最もSaaS市場の成長が著しく、今後も年間24%の成長を見込んでいる、と報告している。
 
この成長規模は日本の他の産業をも大きく引き離している数字である。 
 
興味深いのは、この成長を支えているのは、GoogleとSalesforce.com、という2つの外資系企業である、という事。  当然、日本郵政がSalesforce.comの大規模導入を決めた事が大きな起点になっている。 
 
きっかけはどうであれ、SaaS市場、ひいてはクラウドコンピューティングの市場の認知度が高まるのは非常にいい事と評価している。 日本が引き続いてアジアをリードする牽引役になる事を期待したい。 
 
しかしながら、今後の成長は外資系の技術に頼ることなく、日本独自の技術が育つ事を祈るばかり。  日本独自の技術を育てるためのツールとして海外(殆どUSの技術)を利用するのは全然問題ないと思うが、最終的に製品/サービスとして打ち出すのは日本の看板をもって行う事が重要だと考える。 
 
そのためにも、今後のクラウド技術の焦点は、表面的なサービスを提供するベンダーとのお付き合いではなく、その下の様々な高速化、自動化、セキュリティ、高集約化、等を実現する管理ツールなどの技術、(オープンソースも多い世界です)について注目すべき、とここで提言したい。 
 
日本には紹介されないケースが多いけれど、実は、この層、結構厚いのです。
アメリカではベンダーの数がかなり多く、かなり競争も激しいので開発規模も相当進んでいるのが現状なのです。 
 
http://software.tekrati.com/research/10691/