イギリス政府内も膨大なITコストを削減するための戦略として、1月にクラウド技術を採用する発表を行っている。 Government ICT Strategyと称する戦略の一部として、G-Cloud構想が位置づけられ、2014年までに総額、3.2Bポンドの予算削減を実現する、と宣言している。
構想のスケジュールとして、2月に基本デザインを完了し、2010年内に政府内の部門の数箇所が実際に採用を開始、システムは2013年までにフル稼働することが発表されている。
現在、政府内では10,000個のソフトウェアパッケージが利用されており、これらをすべてクラウド化することにより、削減、さらに、750箇所の公共団体が利用している130箇所のデータセンタを集約、事実上12箇所までに削減できる事が述べられている。
ソフトウェアベンダにとって、政府向けにソフトウェアやサービスをライセンスする方式が大きく変わる事を意味しており、これから広く議論される事が想定される。