2010年2月11日木曜日

アメリカ政府のクラウド:NASAが科学技術系のアプリケーションをクラウド化、HPCクラウドの事例として注目

NASAの政府の進めるクラウド技術の採用に対して積極的に動き出した。 
NASAは、同省のエンジニアが利用するモデリングやシミュレーションのアプリケーションをクラウド上で運用するクラウドシステムの開発をParabon Computation社という会社に$600,000で発注した。
最初のアプリケーションは、気候シミュレーションアプリケーションである、との事。
Parabon Computation社の分析によると、NASA内のサーバ環境のCPU利用率10~20%、と非常に低く、これを改善するためにクラウド化は非常に有効であるとコメント。
NASA内で利用しているアプリケーションのクラウド化だけではなく、NASA内のアプリケーション開発環境もクラウドに搭載するPaaS環境の提供も計画に入っている。
NASAのクラウド化の大きな特長は、大量のデータの高速演算を要求するアプリケーションが多い、という点にあり、いわゆるHPC(High Performance Computing)アプリケーションのクラウド化、という動きの代表になる。
本案件が成功すると、他にもHPCアプリケーションを多く抱える政府省庁(国防省、等)が関心を示し、動き出す事が期待される。