2010年2月2日火曜日

GoogleがWebサービスと連携するビジネスアプリストアを立ち上げる、と発表。 狙いは何か、という分析=>

Googleが自社のWeb Serviceに統合する形で、ビジネスアプリケーションをオンライ
ンで提供する、と発表した。

ソフトウェア提供者は3rdパーティであり、3月あたりから本格的に展開を開始する、
と言われている。

記事の内容によると、直接のターゲットはMicrosoftのようである。
SharePointやSQL Server、Dynamics、Visual Studio等、自社ソフト層の厚い
Microsoft社のユーザをGoogleに引き込みたくても、難航していた結果の戦略、と想
像される。 つまり、対策として、自社開発するのではなく、SharePoint, SQL
Server, Dynamics, Visual Studio競合ベンダに製品をGoogleプラットホームに移植
してもらい、対抗する、という戦略をとったのでは、と思われる。


ソフトベンダにとっては大変ありがたいプラットホームであることは確か。 やっと
Microsoftと同じ土俵で対抗できるようになるので。

今までのGoogleは、こういった足りないタマを積極的な買収戦略で調達してきたが、
上記のようなビジネスアプリケーションは勝ち組が誰なのか、まだ見えないのが課題
で、Googleも一社のベンダに投資するよりもプラットホームを作る道のがリスクが小
さい、と判断したのかもしれない。

Azureの立ち上がりをジ~ッと見ていたGoogle、.NetアプリケーションのSaaS化プラッ
トホームとしてAzureが大きな注目を集めていく状況を見て、それにブレーキを掛け
なければいけない、という危機感を感じ始めての行為である可能性もある。

2010年はPaaSの時代だ、という声が多いが、Googleが登場することによってさらに激
化する、という可能性が大きい。

Force.com, Opsource SaaS Enablement Program, NetSuite NS-BOS, VMWare vCloud,
等は厳しい競合に対する対策を発表する、と思われる。 また、Apprend,
Flexiscale, MorphLabs, Aptana, GigaSpace XAP等は事業存続が難しくなる可能性も
ある。

Amazon Web Serviceだけは、PaaSをあえて選ばない戦略をとっています。 この状況
を見据えてのことであれば、実に賢い戦略だと言える。

http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704107204575039704126843676.ht
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