2010年8月2日月曜日

オンラインゲームの大手、Zyngaにソフトバンクが投資:日本向けの子会社を設立

投資総額は、$1.5億ドルで、先月その発表は行われていながらも、正式なプレスリリースが水曜日に行われた、という経緯。

Zynga社は、Facebook上で最もユーザ数を集めているFarmvilleや、Mafia WarsなどといったOnlineゲームを開発しているベンダー。これらを始め、様々なゲームをソフトバンクのモバイル市場に展開しよう、というのが計画である。

Zynga社は、その前にGoogle社とのパートナーシップも発表しており、その一環として$1億ドルの投資も条件に含まれる、という事が明らかになっている。このパートナーシップの目的はGoogleが展開しようと計画しているコードネーム:GoogleMeというゲームを中心としたSNS戦略の一部として加えて行こう、という計画である。

Zyngaは既に$5億ドルもの資金を主としてVCから集めており、潤沢な資金をベースにFacebook以外にも積極的な事業展開を行っている。Facebook以外にも、Yahooをはじめとしたインターネット企業との提携も行っている。 

オンラインゲームの競合状況も動きが激しく、Playdom社はWalt Disney社に$7.63億ドルで買収された事をはじめ、またElectronic Arts社がPlayfish社を$4億ドルで買い上げている。

アメリカのゲーム業界は、SNS市場での急激な伸びを受けて、資産額のかなり大きな取引が目立つ様になってきた。SNS自体の事業としての規模よりも、その上で大量のユーザを集めているゲームの世界での事業規模の方が大きくなりそうな気配も感じるようである。

ゲームだけのSNS市場も徐々に立ち上がりつつあり、今後の動きが注目される。