8/19にSalesforce.comのQ2業績が発表され、事業が好調に推移している状況が報告されている。
総売上は $3.94億ドルで、昨年の同時期と比較して25%の伸びを見せている。オペレーティングキャッシュが$7600万ドル、年間の売上成長率が66%、と景気の悪さを全く感じさせない勢いである。この数字は、Wall Streetでの予測である、$3.848億ドルを超える数字でもあり、記者会見の直後、株価が7.9%上昇している。
CEOのMark Benioff氏によると、この売上の伸び、そして今年最大のニュースは、同社の発表したChatterアプリケーションによるものである、と宣言してる。提供開始から一週間で10,000人、最初の月で20,000人のユーザ登録を達成した、と述べている。
Chatterは、FacebookやTwitterに非常に似ている、企業内のコミュニケーションツールとしてSalesforce.comの一アプリケーションとして無償で提供されている。
Q2において、新規顧客は5,100社あり、現時点の顧客数は、合計82,400社いる、との事。
収益の予測も上方修正し、当初の$15.95億ドルから$16億ドルに変更している。
Mark Benioff氏は、FacebookやTwitterに代表されるソーシャルネットワーキングの力を大いに評価しており、自社のプラットホーム上に同様の機能を企業向けに開発した、提供する事が必要、と壇上に立つたびに主張していた。Chatterについてはその流れで開発した製品である、と謳い、SNSツールと同様に無償で提供する方針とした。日本でもかなりバリエーションの広い範囲で使い方が為れている様であり、SNSツールを多用する今日のIT市場に合っているのかもしれない。
当面、Salesforce.comの好調ぶりは続きそうな気配である。