IBMがバックアップインフラの提供を行うかたわら、Verizonがデータ転送の通信インフラを提供する、という仕組み。
Verizonは複数のプライベートネットワークを提供しており、顧客は、Private-IP(MPLS)、Ethernet、Sonat Optical Ringから選択できるようにメニューを構成する。
このサービスは、Managed Data Vaultと呼ばれ、Verizonの主要顧客である、金融、リテール、医療関連の企業を対象としており、各社が抱える大量のデータベース等のデータを自動的にバックアップするサービスとして両社が拡販する。
企業のデータをテープでバックアップを取り、トラックでオフサイトの倉庫に運ぶサービスをより高速で信頼性の高いサービスに置換えよう、というのがセールスポイント。
SaaS事業をIT企業とテレコム企業が組んで提供するパターンとして、こういったデータバックアップサービスが今後も多く定着しそうな気配である。 ITベンダーの顧客、テレコムの顧客の両方の顧客層に販売できる利点と、両社の企業のブランド力がSaaSの導入に難色を示す企業にとってその懸念を晴らす要素になるのでは、という期待もある。