2010年3月20日土曜日

Googleが自社のクラウド環境,Google Appsにマイクロソフト Exchangeアプリを移行するツールを開発:MSユーザの引き込み戦略を開始

Googleが自社のGoogle Apps事業に拡張に力を入れはじめた。  MicrosoftExchangeユーザに照準を絞り、Exchangeからの移行ツールの提供である。 

 

昨年の夏に提供した、Apps Sync for Outlookというプラグインは、Google AppsOutlookを連携させたツールであるが、ユーザはOutlookのクライアントをそのまま使える、という内容であった。 今回は、完全にクライアントのデータを、いっぺんに移行ができるツールの提供である。 

 

クラウド型のExchangeと企業内サーバ型のExchange、両方を対象としており、e-mail、コンタクト、カレンダー情報の移行を一時間で200ユーザのスピードで自動的にできるツールが提供内容。  これは、Google社が過去にIBM Lotus NotesDominoを対象にした同様の移行ツールの提供と同じ戦略である。 

 

奇しくも、MicrosoftAzure事業を開始してから、強豪が競ってMicrosoftユーザ層を狙った移行戦略を展開しており、Amazon2/1に自社のクラウド事業の値下げ戦略を打ち出している。

 

このタイミングはもう一つ理由がある、と指摘されている。 それは、Microsoftが自社のOffice Web Appsを正式に打ち出す前に移行パスを提供する、というものである。 

 

この対抗策として、Microsoftは自社のOffice製品を値下げするしか方法はないのでは、という予測を出しているところもある。

 

この動きは、皮肉にも、MicrosoftWordを開発し、Word Perfectが市場の殆どを占めていた時代に、その地位を逆転させた時に似ている、と評論している記事もある。  その時代は、DOSからWindowsへ、プラットホームが写った時代である。  今回の戦略は、WindowsからCloudへの移り変わりを示唆する動き、と言える。 

 

現在、Google Appsを利用しているユーザは、2500万ユーザ、200万社の企業いる、とGoogleが報告している。

 

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Is Google Trying to Out-Microsoft Microsoft? Datamation
InformationWeek