2010年6月21日月曜日

完全クラウド指向のGoogle Chrome OSがChromoting(Chrome+Remoting)を提唱:独自のレガシーアプリ接続方法

iPhone OSの話題で最近あまり注目されなくなっている、という印象を受けているが、Googleが昨年後半に発表した、Chrome OSは「完全なクラウド指向のOS」 というイメージが伴っていたが、具体的にはどのような方式をとっているのかは、今ひとつ不明な状況が続いているのが現状。
データに関しては、ほぼ完全にクラウド上で管理し、ローカルディスクにはほとんど保存しない、というアーキテクチャは明確に打ち出されているが、一方、アプリケーションの運用方法についてはまだ明確な方向性が無い状況である。
市場ではChrome OS の分析を行っているところが多く、その中で最近話題になっているのは、"Chromoting"、と呼ばれるChrome OS とRemoting の造語である。これは、既存のアプリケーションをChrome OSに一切移植せずに、リモートで接続して使用する方法に徹底する、という考え方である。
PCMag誌がChromotingについて、下記の様な記事を掲載している。
「現在のChromotingに対する解釈はあまり特殊なものでは無く、単にVPN接続を提供する機能程度のものでは無いか、という内容のものである。この場合においては、ユーザはターゲットアプリケーションをChrome OSからアクセスするためには、アプリケーションがのっているマシン(PCもしくはサーバ)の電源を入れたまましておく必要がある。この方式はChrome OSのもつ先進的なイメージから比較すると非常に旧式な手法である、と言わざるを得ない。Googleは本件に関しては、まだほとんど情報を開示していない、のが現状。しかしながら、ローカルディスクにデータとアプリケーションを保存する方法は採用しない、という考え方は徹底される模様である。」
未だにローカルでアプリケーションとデータの運用を行いたい、というニーズは根強い、と言える。この要求に対してGoogleがどの様に対応するのか、現在のChrome OS のコンセプトとの整合性をどの様に取るのか、今後ウォッチして行く必要がある。

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