Cisco/EMC/VMWare/NetAppの協業が発表されてしばらく経つが、具体的にこの連携を採用したクラウドビジネスが登場し始めている。   協業の4社はクラウド事業の前面で立たずに、インフラを提供するシステム業者としてのスタンスを明確にしていることが分析できる。   
 Ciscoが、IaaS事業を開始。
 VMWare/EMCとのアライアンス、さらにNetApp社との戦略的提携の一環と思われるこの発表、Cisco社が自社のIaaSサービスの提供開始する。  当然ながらアーキテクチャはCiscoのハードウェアに加え、EMC社のストレージでバイス、VMWareのvSphere  4.0ベースの仮想化プラットホームによって構成される。  AT&TやVerizon等のテレコム事業者や、Ingram  Micro、Techdata等の大型IT系の代理店業者などもこのモデルをクラウドのみならず、ホスティングサービス全体に採用している。  
 
対象となる顧客層はエンドユーザではなく、サービスプロバイダーである、という点に注目。  Cisco自身がAmazonと直接対抗するのではなく、Amazonに対抗するクラウドプロバイダーにOEM的なサービス提供をする、というビジネスモデルである。   このモデルは北米ではAT&T等のテレコム業者や、
   新興企業、Pancetera社がクラウドストレージ管理の事業を開始
 2009年に創業したばかりのベンダであるが、Hummer Winblad Ventures、ONSET  Ventures等、著名なVCから投資を受け、マネジメントに元Thinstall(VMWareに買収)CEO、元DataDomain(EMCに買収)の幹部等、業界の見識者を確保したことが話題を集めている。  特徴としているのは、VMのストレージ管理技術であり、VMを一つのシステムと見た場合にストレージのバックアップ、回復などのソリューションを提供するものらしい。   Quest/Visioncore社、Veeam社等と競合する技術と思われるが、VMWareとの強い連携がビジネス面で有利になることも想定される。  
http://www.virtualization.info/2010/01/pancetera-to-enter-virtualization.html?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed:+Virtualization_info+(virtualization.info)  USのITソリューションベンダー、Logicalis社がエンタプライズクラウドサービスを発足
 Cooperative Enterprise Cloud  Serviceと称するこの新しいビジネス、CiscoUCS/NetAppをベースとしたアーキテクチャ上で稼動するハイブリッドクラウドサービスである。   BeSpoke On-Site Cloud Serviceと呼ばれるプライベートクラウドサービスに加え、このCooperative Enterprise  Cloud Serviceと呼ばれるパブリッククラウドが共通のアーキテクチャを通して、アプリケーション連携、データ連携を保証する、という内容。  ちなみにLogicalis社はUKに本社を置く企業。
   