2010年1月29日金曜日

Oracleは、Sunの進めていたクラウド事業を中断する、と宣言: Amazon Web Service対抗事業はなし

昨日、Oracle社のSun Microsystems買収作業が完了したことを記者会見した際に、Oracle社のChief Corporate ArchitectであるEdward Screven氏が発表した事。
 
SunはAmazon Web Servicesに対抗するIaaS事業を立ち上げ、新興企業をターゲットとしたクラウド事業を進めようとしていたが、この事業はOracleの「クラウドを運営するのではなく、クラウドを作る技術を提供する」、というビジネス戦略に沿って、中止に追い込まれた、という状況。
 
CEOのLarry Ellison氏は従来よりクラウドを"Hype"である、と明言し、自社の事業としてはクラウドは採用する意思は無いことをかなり明確にしている。 一方では、自社のデータベースシステムを特定の顧客に対してホスティングサービスとして提供する事業は行っており、プライベートクラウド的なサービス事業は提供している。 
 
SunはこのAmazon的なクラウド事業において、Linux、Windows、Solarisの3種のOSを、Sun Sparcベースのハードウェアシステムで稼動し、ZFSやCrossbowなどのオープンソースなどでファイル管理や仮想化管理を行う、と表明していた。