Forrester Researchの最近のアンケートによると、ストレージSaaSのビジネスが多く登場しているにも関わらず、まだ課題が残っているために本格的な採用には時間がかかる、という市場の声をアンケートを通して拾い上げている。
アンケートの結果、今後12ヶ月間の間にストレージSaaSを採用する、と決めているのは全体のたった3%しかいない。 又、約半数の43%はストレージSaaSに全く興味が無い、と応えている。
実際に領しているユーザに対してどの様な使い方を採用しているか、と聞くと、データのバックアップ、アーカイブ、email、の3つがあがってくる。
懸念している内容を聞くと、
セキュリティに対する懸念: 76%
信頼性: 66%
性能:52%
コスト:40%
ストレージ戦略の本質的なコストはストレージシステムにかかるITコストではなく、管理しているデータが紛失、もしくは盗まれた際に起きうる損害の方に大きな比重があり、そのリスク分析をし、SaaS化する際のコスト削減と比較すると、ペイできない、という判断に行き着くケースが多い、と思われる。
バックアップのような、比較的単純であまり情報リスクの高くないデータを取り扱うアプリケーションにおいてストレージSaaSの伸びが当面期待される模様である。