EMCがデータウェアハウス技術を持つベンダー、Greenplum社を買収する、と発表した。
Greenplum社は、MPP(Massively Parallel Processing:超並列演算)アーキテクチャを採用した、データベース技術を開発し、従来のデータベースシステムの10倍から100倍の処理速度を実現するデータウェアハウス技術を提供する事がソフトウェアベンダー。
今回の買収により、このデータウェアハウス製品は、EMC社の新たな事業部門となる。
Greenplumのユーザは非常に幅広く、eBayが自社の6.5ペタバイト(約17兆件のレコード)に及ぶデータの分析に採用している事例を始め、NASDAQ、OMX、NYSE Euronet、Skype、Equifax、T-Mobile、Fox Interactive Media社等、大量のデータを処理する事業で利用され、実績を上げている。
EMCまでがBig Data関連のデータベース事業に本格参入するとなると、Hadoopを始めとしたビジネスの今後の成長には大きく注目する必要がある、言える。オープンソースに深く絡んだ事業である故に、小さなベンダーでも技術的に優れていれば、事業としての伸び得る可能性を秘めている一方、オープンソースでの収益モデルをどのように作り上げるのか、は従来のビジネスモデルでは収まり切らない発想が必要になる上、非常に混み合った市場になる事を十分覚悟した上で取り組む必要がある。