まだ、スタートアップでありながら、GE Financial Services、Verizon Ventures、Qualcomm、Constellation Energy社から合計$1,770万ドルの資金を調達したConsert社が話題になっている。 スマートグリッドのネットワーク関連投資は、複数業界からの投資をいっぺんにもらう、という事が大きな特長になり始めている。
Consert社の技術は、Verizonの3Gネットワークをバックボーンに、デマンドレスポンス、スマートメータ連携、ホームエネルギー管理というアプリケーションを提供する事。今回の投資を通して、事業パートナーが明確になった事と、具体的なビジネスを起こす為の資金が調達出来た、という事である。
昨年2009年には、Consert社はNorth Carolina州のFayateville市でのスマートグリッド実証試験に技術提供することが発表されている。この実証試験を通して、Consert社は自社のコントローラをHVACシステムやヒーターやプールのポンプ、等と接続し、エネルギー消費の制御を行い、20%の消費削減を達成した、という実績をもつ。家庭内の家電製品ではない製品を対象にしたソリューションで実績をあげている、という点で評価されている。また、Verizon 3Gネットワークを利用することにより、リアルタイムでサービスを提供出来る、という点も大きな特長として報告されている。IBMの技術を採用している、という点も特長的であり、この実証試験においてもIBMが関与している。
テレコム業界のインフラや技術をを基盤としてスマートグリッド事業を展開しているベンダーとしているが、Consert社の今後の動きが、テレコム業界全体の動きを評価する必要がある、
と言える、実は、Consert社のCEO、Jack Roberts氏はTelephia社というテレコム業界の調査会社の出身であるし、COOのJoseph Forbes氏はAmerican Connect社というWiMAX事業者の元CEOである。
これに相対して、今後のAT&Tの動きが注目される。今現在、Current Group、Silver Springs Networks、SmartSynch等とのパートナーシップが発表されているが、今後これをどのような形で事業戦略化して行くかがポイントである。