The Oracle Cloud API defines an Application Programming Interface (API) to consumers of IaaS clouds based on Oracle's solution stack.
このOracle Solutions StackというのはXenベースのVM サーバインフラを指す。また、このドキュメントはOracle Cloud Computing Platform というものについても情報を加えている。上記のAPI仕様は、下記の通りような機能を提供する、と説明されている。
- サービスの論理ユニットの定義とメタデータを含むテンプレートを参照する機能
- このテンプレートをクラウド環境上に移行し、オンデマンドのITトポロジーを形成する機能
- リソース上のオペレーション(例えばONLINE、OFFLINE等)を行う機能
- リソースのバックアップ機能
このドキュメントによると、vDCオブジェクトはVMの集合体であり、またゾーンと呼ばれるものは上記のリソースが配置される論理的な領域を指す。
原文は下記の通り:
ゾーンは、リソースが配備される論理的な領域を指す。例えば、ゾーンはヨーロッパ、北米、東アジア、等、地理的な領域を指す場合もある。さらにゾーンは企業内の組織構造に沿ったものである場合もある。例えば、財務部門ゾーン、テストゾーン、開発ゾーン、等。
ゾーンは、それぞれが稼働する物理的なインフラとは全く別に定義される。例えば、ゾーンAとゾーンBは同じハードウェア上での動く事もあるかもしれない。
このドキュメントはさらに、このIaaSクラウドモデルは標準のOVFパッケージフォーマットをサポートする、と明記されている。
さらに興味深い事に、このAPIは、DMTF(Distributed Management Task Force)に提示されており、VMWareのvCloud APIや、RackspaceのOpenStackと同じ様に公開される、との事。
このドキュメントの責任者の一人である、Oracleの'Architect for the application and middleware management part of Oracle Enterprise Manager'のWIlliam Vambenepe氏によると、このDMTFに提示されたAPIは、OracleのCloud Resource Model API のほんの一部でしかない、と述べている。
IaaSは、単純なクラウドを構築するモデルだけでは無い。ロードバランス、プライベートデータセンターとの間のセキュアなデータ通信の確保、Low Latencyを保証するサブネットワーク、マルチTierアプリケーションを異なるセキュリティゾーンにマッピング出来る機能、等、非常に重要な要件が多い。 市場に出回っているクラウドモデルでこれ等を一部サポートしているもんがあるが、大きな問題はこの辺の付加価値部分はまだIaaSとして標準化するには時期尚早である。
さらに、IaaSのAPIをよりアプリケーションに最適化するための拡張機能もいっぱいある。vCloud のvApp等がその例であるが、まだまだ少ない。市場において、これらの拡張機能がどの様に使われるのかがまだ明確なコンセンサスが無い状態で標準化を強要するのは、やはり無理が生じる原因となる。