Google:
同社のオープンソフトウェアの戦略で最も知られているのはAndroidであるが、クラウドコンピューティングに関しては、あまり知られていないが、Go Programming Languageと呼ばれる言語のプロジェクトがある。昨年11月に発表されたこの言語は、マルチプロセッシング環境向けの言語であり、C++や、Java等の仕様を統合しながら、より現代的なPHPやRuby
On Railsの仕様も組み合わせるようなアプローチを取っている。
同社のRob Pike氏によると、この言語は、Pythonユーザには非常に重要な評判がよく、演算速度が早く、オープンソースである事が受け入れられている、とコメントしてる。
"Python users say it's like Python but the resulting progam runs faster and it's an entirely open source implementation,"
ただし、事業としてGo Programming Languageをどのように位置付けて行くのかについては、あまり情報は開示されていない、のが現状。
Facebook:
LAMPスタックを拡張し、さらにcache等のコンポーネントと組み合わせながら分散システム向けの開発者に提供される、との事が表明されている。
Facebookのオープンソフトウェアに対する取り組みは、同社のアーキテクチャにある、と説明されており、FacebookのインフラがApache Hadoop、Hive、Cassandra等を積極的であり採用している、との事。
また、Senior Open Programs ManagerであるDavid Recordon氏によると、FacebookはHipHopと呼ばれるPHPベースのオープンソースプロジェクトを主催している、と述べている。同氏によると、HipHopとは、PHPソースコードをC++に自動的に変換し、さらにG++を使ってコンパイルする事によりオブジェクトコードを生成する機能をもつ、との事。HipHopを利用する事により、CPU負担を50%程削減出来る、としている。
Microsoft:
OSCONにおいて、Windows Server 2008 Hyper-V向けの性能向上版の新規Linuxドライバーを開発した、と発表している。
さらに、Azure上にPHPアプリケーションを移行するのに利用出来るコマンドラインベースのツールを発表している。
また、Microsoft社は、クラウドの標準化活動にも参画している、と説明している。一例は、RESTベースのOpen Data Protocolに対するサポートである。 Open Data Protocolとは、モバイル、サーバ、クラウドプロットホーム間のデータ互換性を目指した仕様である。
また、Zend、IBMと共に、Simple API for Cloud Application Servicesと呼ばれるプロジェクトにも参画している。