2010年5月21日金曜日

Amazon Web ServiceがS3の新たな価格体系を発表:更なる価格低下で市場のコントロール力を堅持

今日発表されたAmazon Web Servicesの新しい価格体系は、Reduced Redundancy Storageと呼ばれ、データの保全性が若干低いストレージサービスに対するもの。

Amazon S3's standard and reduced redundancy options both store data in multiple facilities and on multiple devices, but with RRS, data is replicated fewer times, so the cost is less. Once customer data is stored, Amazon S3 maintains durability by quickly detecting failed, corrupted, or unresponsive devices and restoring redundancy by re-replicating the data. Amazon S3 standard storage is designed to provide 99.999999999% durability and to sustain the concurrent loss of data in two facilities, while RRS is designed to provide 99.99% durability and to sustain the loss of data in a single facility.

上記の正規の説明にもある通り、従来のS3の場合、標準的に保証する99.999999999%のデータ保全性にたいして、この新しいストレージサービスは、99.99%程度しか保証しない。

これは、企業内の比較的重要性の低い実験的なアプリケーションはの運用や、その他通常のS3の価格帯では採算の取れないプロジェクト等に採用してもらうために準備したもの、と発表される。

もう一つの解釈は、Amazon Web Servicesのデータセンタをセンター内で信頼性の低く、S3の標準的な信頼性を発揮できない機器で運用していたリソースを、安くてもサービス商品として利用する販売してしまおう、という発送からきている、と思われる。 重要なのは、どれだけの価格にすればビジネスとして成立し、一定の利益を保証出来るかを十分にシミュレーション出来るノウハウを持っている、という事である。

Amazon Web Servicesは市場の大きなシェアを持っている、といいながらも、RackspaceやMicrosoft Azure等の追い上げに対して対抗策を常に問われている。  Amazonの強いところは、今回の発表等でも見えるように、技術力というよりは、自社の強力な価格設定ノウハウを通した戦略を中心に事業を進めている、と言える。

Amazon Tries to Take the Commodity Out of Cloud Computing

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