2010年5月17日月曜日

Business Inteligenceのクラウド市場:大手がレガシーを守る中、新興企業のクラウドサービス登場で市場活発化の兆し

Business Intelligenceのアプリケーションの事業はかつてはメインフレームプラットホームの時代から大きな力と期待がビジネスとして注目されており、未だに、IBM/Cognos、SAP/Business Objects、Oracle/Hyperion等の企業が大きな力と期待がシェア争いを展開していた。
つい先週発表された、SAPのSybase社の$5.8Bに及ぶ大形買収も、ビジネスインテリジェンス事業の更なる拡張を狙ったものとして評価されている。

一方では、SaaS市場におけるBIの市場における展開は少しずつ成長を遂げており、GigaOmにおいて、次の4つのベンダーが今後の有望なのでは、と紹介されている。

登録してから数踏んで使う事ができる、という事を売りにしている、GoodData社のサービスは、Salesforce.comとNetSuiteを統合する機能を提供する。 

Gazelle社という顧客の事例紹介によると、Google AnalyticsやAdwords等から統計情報を非常に簡単な設定でダイナミックに収集するシステムを構築し、自社内のデータベースやe-Commerceパートナーからの情報も含めて統合化されたシステムをMiddlewareを使用せずに構築できた、と報告している。


Indicee社のソリューションは、元々Crystal Reports社のファウンダーが始めた企業で、Spreadsheet(表計算)を利用したBIシステム機能をクラウド上で提供する事によって事ができる特長。



Loggly社は、システム管理者、アプリ開発者、データアナリストをターゲットとしたソリューションを提供している。 企業の運営するWebアプリケーションのログ分析を強みとしており、従来複数のWebサーバから収集した情報を企業内の専用サーバに 集め、分析を行わなければ行けなかった作業を、すべてクラウド上で行う事ができる、という事を示唆しており、強みにしている。


Datameer社は、フロントエンドに表計算のインタフェースを持たせながら、バックエンドでApache Hadoopの機能をサポートするシステムを提供している。従来、専用の知識と経験が要求されていたHadoopのプログラミングを、非常に簡単な設定で簡単な手法で実現できる、という点が最も大きな特長。


BI機能を提供するシステムは、使いやすいフロントエンドに加え、複数のデータソースから情報を収集できる統合機能と、それらの大量のデータを高速に処理、スケーラビリティに対応できるデータベース運用も必要になり、単純なクラウドストレージ事業と比較するともう少し複雑なシステムとしては環境を展開必要とする。大手のSAPやIBM、Oracle等がソリューションを提供し始める中、こういった新興企業が新たなソリューションを生んで行く市場として成長する、と期待される。


How the Cloud Is Putting the Sizzle Back Into Business Intelligence

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